VCO試作例
回路:
トランスバーター局発用として試作したVCOです。
発振回路はコルピッツ回路の変形であるクラップ発振回路としています。
発振周波数は制御電圧0~9Vの範囲で91MHz~125MHzをカバーできています。
クラップ発振回路は周波数を決定する要素にトランジスタの電極間容量も含まれるため、
B-E間及びE-アース間のCの容量値を比較的大きめにとることで影響を少なくしています。
バリキャップは手持ちの関係で1SV-230を使用しています。
コイルは、当初FCZコイルを使用して見ましたが、周波数の可変範囲の両端で発振が不安定になったり
異常発振を起こすなど、良くありませんでしたが、トロイダルコアを使用したところ、発振が安定しました。
あまりにもコンパクト化した影響でしょうか。
その他の部品は最終的に図の定数に落ち着きました。
試作ではジャノメ基盤にマウントしましたが、最終的にはシールドを兼ねて手近にあったOMRONのリレーのケースを利用して納める計画です。
サイズは W23.5 x D11.0 x H8.0 と小型ですが金属ケースですので最適だと思います。
試作段階での実測特性図と消費電流、発振出力は下記の通りです。
発振周波数:91MHz~125MHz
コントロール電圧:0~9V
電源電圧:8V
発振出力:約 3~6dbm
消費電流:約 9mA
L1コイル:アミドントロイダルコア T-25 #12
0.4mm線 6回巻
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