テルミンの資料倉庫 ※注意:2000~2002年当時のデータなので古いです

このページは、テルミンを作ってみようという方々の為にお役に立てる様に。 さらに、完成に向けて確実性が増すことを願って、私「山添」へ送られた数々の 質問やデータを集めてみました。
尚、このページは、これから製作される方々や、研究したいと思われる方のみに アドレスを公開いたします。
もちろん製作された先駆者の方々が、さらに後輩のために色々な資料や質問を寄せられることは大歓迎です。
私の製作した物以上にすばらしいテルミンを是非完成されてください。

Author © T.Yamazoe



参考写真など

アンテナのコネクター部詳細です。
アンテナ1がピッチコントロール、アンテナ2が音量コントロール
特にこうでなければならないと言うことは無いので各自で実験のこと。
回路図等 JR6BIJホームページと同じ物

おなじくホームページにあるのと同じ写真。
写真1:資料を広げて・・
写真2:資料を広げて・・
写真3:基盤の穴あけ
写真4:ハンダ付け中
写真5:内部全景
写真6:基盤部近景(ちょっとピンぼけ)
写真7:演奏のつもり(カッコだけ)
写真8:全景
写真9:全景(横から)

部品の参考写真など 初めてみる部品はこちらを参考に

以下追加の写真
a 内部全景とアンテナ1,2
(56.1kb)
a 基盤部分アップ
(52.0kb)
a 音量及びピッチ調整用ボリューム部分
(52.0kb)
a 電池ホルダー付近
(40.6kb)
a ボリュームコントロールアンテナ
(55.5kb)
ホントは「いの」さん作の様にもっと大きいのが良い。
a 基盤部分アップ
(46.1kb)
a コア調整用ドライバー
(37.1kb)
コイルのコアや半固定抵抗を調整するとき使用



テルミンよもやま話

新聞に載ったよ(2001/12/02)西日本新聞
  「吉田さん」が遊んでいるのも、私のテルミンですョ。(^-^)

テレビにも出たよ 2000/11/05 息子と共に(^^;;
フレンズ オブ テルミン会員証 なぜか会員です(笑)・会員No.Y01-0293
竹内 正実さんのサイン色紙 まぁ!かわゆい(^-^)
竹内さん、コンサートのパンフ こんなテルミンがほしい!
竹内さんがTVに・・・ (2001/10/?)NHK


★★★ 「いの」さん製作のテルミンだよ!(2001/Sep〜Nov)

外観近景 外観近景 う〜ん!なかなか良くできてるぞ。
外観正面 外観正面 でも、脚がほしくなるなぁ。
学園祭での展示 学園祭での展示ですよ。
外観後部 外観後部及びボリュームアンテナ付近
出力ジャック部分 内部、出力ジャック部分
ボリューム取付部分 内部、ボリューム取付部分 お!うまく付けてる
内部全景(修正前) 内部全景(修正前) なんかすんごい雑!もう少しがんばりましょう(^^;;
内部全景(修正後) 内部全景(修正後) ちょっとケーブルが太い気がするけど、まぁいいか(^-^)
基盤部分拡大 基盤部分拡大 やはりケーブルに基盤がぶら下がっている?(^^;;

おまけ
「いの」さんの「テルミン製作日記」



★★★★★ 「おぐら」さんのMIDIテルミン(2001/Sep〜2002/Jan)
MIDIテルミン製作 「すばらしい!」の一言




参考になるリンク

ヒロセ電機 アンテナコネクタ類のPDFデータ
サンハヤト プリント基板などのメーカー
(株)東光10Kコイル




良くある質問・滅多にない質問(笑)


Q1:基盤部分の拡大写真で見るC30 C31が部品表と一致しないように思われますが・・
A1:写真と実物を確認してみました。 C31は間違いありませんでした。ところがC30は仰せの通り セラミックコンデンサ(C31と同じもの)が付いておりました。
これは、私のミスのようです。・・でどちらが正解かと申しますと 回路図(電解コン)の方が正解でありまして、実物は何の支障もなく 動いているので問題は無かった模様です。

 せっかくですから、ここいらのコンデンサの役目を説明しておきます。
C30およびC31は、IC1の両側にありますが、本来このIC(レギュレーター といいます)は電源電圧をある一定の電圧に変換するものです。
そしてその内部には、ものすごく増幅度の大きいアンプが内蔵されています。
よって、回路のレイアウトによっては、入出力がループをおこし、 寄生発振と言われる有害な発振を生じる場合があります。
また、その発振周波数というのは一定ではありません。そこで、入出力 両端をコンデンサで交流的アースを施すことで、その発振を未然に 防ぐことが目的です。そして周波数を広帯域に対応させるため、 電解コンで低域を、セラミックコンで高域を受け持っています。
私のがたまたま旨くいったのは、その寄生発振を生じていなかった為です。
寄生発振を生じると電源から回路全体にその交流成分が入り込み 音が濁ったり、変な音がしたり、安定度が悪かったりと言うことに なるわけです。

Q2:調整の項目で L1の調整で「Q6のソースをはずしておく」となっていますが、 Q6=FET=2SK−30Aで 2SKー30AのS G Dの3本足のSの足を調整の時に 基盤より半田を溶かし外し Sの足が浮いた状態にすれば良いのでしょうか?
A2:その通りです。半田コテを当てるのは手早くやってください。
あまり時間をかけすぎるとFETを壊すおそれがあります。
ほんとうは、最初から半田せずに仮完成の状態でテスト出来れば 良かったのかもしれません。
調整になると初心者となれている方の差がでやすいところです。
動作状態を頭で考えながら調整するのがこつですので、慣れないうちは 時間掛かると思いますが、がんばってください。

Q3:テルミンの回路図に書かれている抵抗値などで単位の記されていない物がありますが、 その単位を教えていただけませんでしょうか。
A3:回路図に於いて略している単位は以下の通りです。
抵抗値:Ω(オーム)  10k→10KΩ:100→100Ω
コンデンサ:F(ファラド) 10P→10PF(ピコファラド)
               47μ→47μF(マイクロファラド)
               0.001→0.001μF
尚、コンデンサの種類は
22μ、47μ→電解コンデンサ(16V以上)(回路図の●印が+側)
0.1     →タンタルコンデンサ
その他    →セラミックコンデンサ(50V)
抵抗器はすべて 1/8W P型を使用しています。

コンデンサーは大容量(0.1Fなど)は、特殊用途にしか使用しないのと 通常の電子機器では数PFから数μFの範囲なのでμを省略する事が 多いようです。
また製品自体に表記された数字も略式が多く使用されます。

抵抗器   103→1kΩ、224→22kΩ、105→100kΩ
コンデンサ 101→100pF、151→150pF、103→0.01μF
単位なし表記(pF)は2桁はそのまま、3桁の場合は 左2桁 x 10の3桁目乗すなわち、100pFは 10 x 10^1 =100 なので101 と表記です。
0R1 =>0.1pF
010 => 1pF
10 => 10pF
100 =>10pF
101 =>100pF
102 =>1000pF =>0.001μF
103 =>10000pF=>0.01μF
104 =>0.1μF
105 =>1μF

Q4:IC2の2番と3番の端子が回路図と基盤図では異なりますが どちらが正しいのでしょうか?
A4:正確に言うと回路図が正解です。 では何故プリント基板は違っているのに動作するか? と言うと実はこのLM386は2番、3番とも入力でして、3番入力で 非反転増幅、2番入力で反転増幅になります。
オペアンプに似た造りになっているので動作したわけです。
ちなみにデーターシートではどちらの回路も載っています。

Q5:アンテナはどのようにして作ればよろしいのでしょうか?
A5:上記資料の「アンテナのコネクター部詳細」を参考にして下さい。
塩ビパイプと銅パイプ及びM型コネクタの組み合わせですが、 一番良いのはコネクタに丁度はまる塩ビパイプを探しさらにその中に 入る銅パイプを探す。と言うのがベストです。
私もパーツ店の中をうろうろとしました。 塩ビパイプが入手できなかった場合は銅パイプのコネクターに入る 部分をビニールテープなどでぐるぐる巻きしても良いでしょう。
ただ強度が落ちますが・・・・
銅パイプはセンターピンだけに接続するようにして下さい。 外側に接触しないよう注意!
添付図でアンテナの長さを40cmと書いていますが45cmの間違いです。 まあ、30〜50cmぐらいであれば良いでしょう。

問題は音量制御用のアンテナです。
本来、同じ銅パイプをU字型に曲げて作りたかったのですが 曲げ加工に自信が無かったのでDIY店で「物掛け」金物なるもの を見つけ使いました。
丁度、直径が6mmで銅パイプに入ったので良かったのですが そこし小ぶりでした。
組み方で上記アンテナと違うのはリード線をこの金属棒にはんだ付け するところで、銅パイプと塩ビパイプはコネクターに固定することだけに 使っています。ですから4cm程しか使用していません。
注意する点は半田を盛りすぎるとパイプの中に入らなくなります。
盛りすぎたときはヤスリでごしごししましょう。 (^_^;

先程の「物掛け」は長さ25cmほどのU字型です。
実際は銅棒を火であぶりながらU字型に加工した方が良いと思います。
パイプの場合はぐしゃっと曲がらないよう中に砂などを入れて加工する のも手かも知れません。
この辺の形や大きさは本物(私は見たこと無いですが)をHPの写真な どで参考にされると良いでしょう。(かなり大きめみたい)

Q6:やっと音が出るまでにこぎつけました。ところが、 雑音の方が大きすぎてテルミン自体の音がかすかにしか聞こえません。
消費電流は25mA前後ですが、Q7のコレクター電圧が0.8V位しかありません。
D4の出力電圧は約4.8〜5.0V位です。
A6:まずQ7のコレクター電圧が0.8V位とのことですが、本来この位の電圧なら Q9,L4,D3,D4,Q7迄は正常と思います。
問題はQ6の2SK-30AかQ5からQ8当たりでは?と思います。
まず、Q6のソース(電源側の反対、1MΩの方)を浮かしてみてください。
音が大きくなればQ6が悪いか接続ミスか。
それでもだめな場合は、まずQ8のドレインからVR3につながるC17のQ8側を浮かし その浮かした点を、Q5のベース、Q5のコレクタ、Q8のゲートとそれぞれ順に接続してみてください。
(全部いっぺんにつながないで下さい。1つつないでチェック、良ければ次につなぎ替えてチェック と言う意味です。)
1.Q5のベースでも同じ場合:
◆L1とL2の周波数が違っている→再度L1,L2を調整して一番大きい音の所へ合わせる。
◆L1,L2のどちらかまたは両方の発信出力が小さすぎる→ 受信機か何かで片方ずつ調整しながら受信してみて受信できるなら問題ないと思います。
できるだけ片方ずつ確認できると良いですが。

2.Q5のベースでは鳴るがコレクタ側では鳴らない場合:
◆Q5が悪いか接続ミス、この周辺をチェック

3.Q8のゲートで鳴らない:
◆Q5コレクタからQ8ゲートまでの接続がおかしい。

4.Q8のドレインで鳴らない:
◆最初の接続位置ですが、この場合はQ8及び周辺をチェックして下さい。

正常であれば1から4に行くに従って少しづつ音が大きくなるはず。
1.の「周波数が違っている」は私も経験しました。発信器の周波数の中には スプリアスと言って目的以外の周波数が必ず混じっています。
ただ本物に比べて弱い出力ですから偽物に合わせてしまうと音も小さくなってしまい ます。
「雑音の方が大きすぎて」と言うことですが、たぶん「シー」という音と思います。
もし「ピー」とか「ギャー」と言う音でしたらICが発信を起こしてます。

さて、どうにか原因をつかめた場合は、正常に戻して今度はL4のコアを回して見て下 さい。
たぶんD4出力で0.数ボルトから先程の約4.8〜5.0V位まで変化すると思いますが どうですか?
このD4出力はVR4をつなぐともっと小さくなってQ7のベースでは0.7V前後です。
仕組みとしてはD4出力が大きくなる方向で音も大きくなるようになってます。

Q7:テルミンの音のでる仕組みを今一度「サルでもわかる風」に言うと、 こんな感じ、という言い方があれば是非、教えてください。
A7:
1.楽器の調律
楽器の調律の時、良く使用する「音叉」がありますよね。
この音叉の音を基準として楽器を鳴らし、音のズレを修正 するわけですが、この時この2つの音がずれていると 音が大きくなったり小さくなったりして聞こえます。(音のうなり)
ぴったし合っていればこの「うなり」はでないですね。 実は、この原理を応用したものなのですが、音叉を使用しての 「うなり」は非常に周期の長いものです。(1秒間に数回程度) この「うなり」の周期は2つの音の「音程差」として現れるもので もっと音程差を大きくするとこの「うなり」も、もう一つの音として 聞くことができます。
しかしかなりの音程差を付けなければならないのと、楽器、音叉 の音より小さいので実際は耳で聞き取りにくいわけです。

2.不必要な音を聞こえなくする
ここで、先の楽器と音叉の音を耳に聞こえないぐらい高い音 にしたとしましょう。
すると今度は、2つの音は聞こえませんので、その「うなり」だけが 聞こえるようになるはずです。
本当は、3つの音が混ざっているのですが、人間の耳に聞こえる のは「うなり」の部分だけだからです。

3.「うなり」の音域を広げる
もとの2つの音を高く(周期を短く)してもその「うなり」自体は 音としてはまだ低すぎて楽器としての機能的には不十分です。
そこで、思いっきり周期を短く(周波数を高く)して、容易に 2つの差を出しやすいところにします。
子供には高周波などというと「ちんぷんかんぷん」でしょうけど ここは「おもいっきり高く」ってことで・・・・

4.音の高低を決めるのは・・
例えば「ギター」の弦を弾いて音が出ている間に弦の端を押さえると 音が高くなります。
弦が細いほど高い音が出ますが、押さえるときの端からの位置が 同じでも弦が細い方が押さえたとき、押さえないときの音程差が 大きいと思います。
いわば影響力が大きいとでもいうのでしょうか。 先の3.はこの原理を利用しているわけです。
さらに、この「弦を押さえる」動作がテルミンのアンテナに手を近づける 動作に相当します。
「さわる」「さわらない」の違いが有るので、実際の動作はもっと複雑 なんですが、説明するとかえって混乱しそうなので、そういうもんだと 考えて下さい。
要は、2つの音をAとBとすると片側だけを手の影響で変化させる。 その変化した分が「うなり」となり、その「うなり」が耳に聞こえるほどの 周期となったときはじめて「音」として出現するわけです。

5.テルミンの実際
1〜4迄の事柄を楽器とするために電気的な信号に置き換え、
「音叉の音」→基準となる音源→発信器A
「楽器の音」→もう一つの音源→発信器B
の形にして片側だけを手の影響を与えるため(周期を変化させるため) アンテナを付け、2つをミックスして「うなり」を起こさせる。
そして、この「うなり」だけを音として増幅しスピーカーを鳴らす。
音の音量操作は、ちょうどトランペットの先に手を当てて、手の 加減で音を大きくしたり小さくしたりに似ています。
先の「うなり」をボリュームに変換した形だと覚えて下さい。

用語:
周期→例えば「うなり」の周期は音の小さいところと大きいところの繰り返し、1回の繰り返しを1周期
周波数→上の周期が1秒間に何回繰り返されるかのこと (ヘッドホンなんかの説明書に5Hz〜20KHzなどと書かれていますね、これです)
発信器→電気的な波(音や電波)を発生させる装置

シンセサイザーは、計算された音声波形を電気的に作り上げ、複雑に 音色や音量を重ねて魅力的な音を出しますが、逆にテルミンは シンセサイザーの正確な音程をわざと不確実な部分を残し、手による 影響を利用することによって、あのような面白い音を作り出しています。

Q8:製作されたテルミンの周波数構成などを教えてください。
A8: ピッチコントロール発信器
f=780KHz L=550μH 総C(推定)=76pF 変化率=5,070Hz/1pF

ボリュームコントロール発信器
f=1,360KHz L=110μH 総C(推定)=125pF 変化率=5.43Hz/1pF

注:
1KHz=1000Hz : 1μH=0.000001H : 1pF=0.000000000001F
(キロヘルツ)   (マイクロヘンリー) (ピコファラド)
--------------------------------------------------------------
(メーカー製のピッチ変化率は500〜4,500Hzと色々です。)

Q9:基板の形が迷路みたいになっている基板はどのようにつくるのでしょうか?
A9:基板は「サンハヤト」というメーカーが作っている「感光基板」を 使用して作っています。(パーツショップで取り扱ってます)
作り方の詳細は省略しますが、概略でいうと

1・プリントパターンの原画を作ります。(OHPシートなどにパターン図を原寸印刷したもの)
2・感光基板と原画を合わせて紫外線で露光する。
3・露光した基板を現像液で現像する。
4・現像が終わったら水洗いして今度はエッチング液でエッチングする。
5・エッチングが終わったら水洗、乾燥
6・パターンの穴開け
7・洗浄、乾燥、フラックス等で表面防錆処理

これでプリント基板が出来上がり銅箔部分が配線になります。
その後、やっと部品を取りつけて半田付けとなる訳です。
結構ややこしいでしょう。慣れないとなかなか綺麗に仕上がりません。
この辺は実際に作ったことある人にアドバイスして もらったり、手伝ってもらったり、或いは販売店などで教えて もらったり・・等色々です。
 必要品はセットで売られていますが、いろんな薬剤を使用 しますから、注意が必要ですよ。

Q10:「VR5を音量コントロール調整用として追加する」回路に5Vという表記があるの ですが、これはどういう意味でしょうか?
9ボルトの電源以外に5ボルトの電源を用意してプラス5ボルトをそこに加えれば良いのでしょうか?
A10:本回路図の電源は9Vですが、IC1のOUT側は5Vの電圧になっています。
全回路の中で9V動作をしているのはIC2のオーディオアンプだけで、あとは全て 5Vで動作しています。これは電池の消耗などによる電圧変動が安定性を損なわ ないようにするため安定化した5Vで動作させ、オーディオアンプは電源電圧の 変動の影響をあまり受けないのと、電圧が高い方がアンプとしては有利だから 9Vで直接駆動しています。
ですから、先の5VはIC1のOUT側で有ればOKと言うことです。

Q11:回路図の中にあるアンテナの所から二本、線が出ています。
回路の中から一本がきているのは分かるのですが、もう一本接地の記号で描いてあります。
これはどういう意味なのでしょうか?回路からきている方と同じ所に線を繋いで接地すればよいのでしょうか?
A11: これは、コネクタのアース側(ネジ側)を接地し、中心線をアンテナにつなぎます。 実はあまり意味の無い表記だったのかも知れません。
実験してみていないので、何とも言えないのですが、私の製作したテルミンは ケースの内側底面全てをアルミ板でシールド(と言う表現が合うのかどうか わからないけど)しています。(写真ではわかりにくいかな?)
発信回路の安定度を少しでも良くするため(のつもり)に入れたのですが、 アンテナのコネクタ(Mコネクタのネジ側)がアースとしてこのアルミ板に接続 されています。もちろんプリント基板のアース側もです。
ただし、アンテナにとって意味の有るものでは無いのですが、全体の周波数を 決定する要因として少なからず影響しています。
ひょっとしたら、このアルミ板はない方が良いのかも知れません(???)
間違ってもアンテナ側をアース側に接続する意味では無いです・・・

Q12:アンテナに関する図と説明(スキャンしたメモ?)に、 「左記アンテナ1の銅パイプの内側にさらに鉄(銅)棒を差し込む その時塩ビパイプと銅パイプは5cm(?)ぐらいにしている」とありますが、 5センチの塩ビと銅パイプの中から細い鉄の棒が出ているような状態 なのでしょうか?それから本当に5cmと書いてあるのか分かりません。
A12: はい。絵の通りです。
必要なのは1番内側の棒で、その外側の銅パイプと塩ビパイプは、コネクタと 棒の隙間を埋めて固定するだけの意味しか持っていません。
それと塩ビパイプは中の棒及び銅パイプとMコネクタのネジ側とを絶縁するためでもあります。
これはもう一方のアンテナでは特にその意味が大きいです。
接触してしまうとアンテナがアース側にショートする事になりますから。
長さは5cmでなくても固定できればいいので3cmぐらいでもかまわないです。

Q13:1SV230が売っておりません。どのように入手できるか、 または代替できるか教えて頂けませんでしょうか?
A13: 1SV230は私も手持ちの関係で使用しましたが、端子間容量が似通って いれば使用できると思いますので、入手できそうなものでは例えば、 1SV153、1SV212(サトー電気調べ)など 端子間電圧0〜10Vで15pFぐらいから2〜3pFへの容量変化であれば 使用できます。最大容量値が数十pF、数百pFと大きい種類は、 使用できません。

Q14:1SS98に至っては生産中止と聞きました。
A14: これもショットキであれば、たいがい大丈夫です。
1SS97、1SS99、1SS106、1SS108(サトー電気調べ)など これでも無いときはお店で「検波用のショットキーダイオードありますか?」 と訪ねられれば大丈夫と思います。

Q15:455kHzのIFTコイルで黒以外にも黄色や白の物がありますが、違いはあるのでしょうか。
A15: たしか、2次側の巻き数というかインダクタンスが違っていたんじゃないかと 思います(定かでないですが)、中間周波数(455KHz)での初段とか段間とか で区別されていたようですが、ちょっと資料が手元になくてはっきり覚えてません。
参考として(株)東光(リンク参照)のサイトをご覧下さい。
形状は全く同じですが、機能別にコアの色で区分けされています。
販売されているコイルの型番も上記サイトの物と少し違うかも 知れませんが実用上問題ありません。

基本的にはコアの色が「黒」の物は「AMラジオ中間周波数用(455KHz)コイル」で 「赤」の物は「AMラジオOSC用(局部発振器)コイル」です。
「OSC」オッシレーターコイルの略でオーエスシーと読みます。
黒の方はIFT、「アイエフティー」です。

Q16:ケース等に収めるのに基板はシールドとかした方が良いのでしょうか?
A16: シールドは禁物です。ケースは木製やプラスチック製にしてください。
ピッチにずいぶん影響するようです。通常のラジオのようなものと この辺の考え方は全く違うようです。また木製などでも、塗装した場合に 塗料に鉄粉の混ざったものだとそれも影響します。

Q17:材料の中に『M型同軸コネクタ』と言う物があったのですが、 具体的に言うと、どんな物を使えばいいのでしょうか。
A17: リンクの「ヒロセ電機」に資料があります。
M型を使用しました。 プラグMP7(又は8)とレセプタクルMR−1を使用しています。
箱の側面にMR−1を取り付けたため、アンテナのMPとの 間にL型アダプタも使用しています。
アンテナ部のMP8は塩ビパイプの外形にちょうど良かったのですが MP8が無い場合はコネクタの内径と塩ビパイプの外形が うまくマッチする物を探してください。

Q18:主要な部分の端子間電圧を教えてください。
A18: (1) Q1とQ3のドレインはそれぞれ、0.92Vpp(+0.22V,-0.7V)
(2) Q2とQ4のエミッタはそれぞれ、2.6Vpp(+1.7V,-0.9V)
(3) Q5のベースが、0.3Vpp(+0.15V,-0.15V)
(4) Q5のコレクタが、0.93Vpp(+0.65V,-0.28V)
(5) Q6のソースが、0.022Vpp(+22mV,-22mV)

多少の誤差は生じると思います。
測定器:オシロスコープVP-5230A/S(ナショナル)

Q19:材料の中のアルミパネルは何に使うのでしょうか?
A19: 特に必要と言うわけでは無いのですが、発振の安定化やアースの確保 及び強度保持、部品取付上の都合(ボリューム)などでケースの内底に 取り付けています。
Web写真で基盤の下になっている部分がアルミ版です。すべてを(-)アース しています。

Q20:ボリューム軸ジョイントは何に使うのですか?
A20: ボリューム本体をアルミ版のプレートに取り付けています。
そのボリューム位置からケースの外のツマミ部分までの距離が ボリュームのそのままでは短いときに延長するために使います。
ボリューム軸が十分ツマミに届く場合は必要ありません。
ただし、ボリューム本体をアース側と接続させることを忘れないように して下さい。

Q21:最後の調整で、SSBや、ゼロビートという名称が出てきてるんですけど、どういう意味ですか?
A21: SSBと言うのは電波形式の1つで変調方式の呼び方です。
AMとかFMとかという言い方と同じように使います。
AM − 振幅変調(搬送波及び両側波帯)--- アンプリチュードモデュレーション
FM − 周波数変調 --- フレケンシーモデュレーション
SSB − 振幅変調(搬送波なし片側側波帯)--- シングルサイドバンド

AMとFMの違いは周波数の違いではありません。ラジオの放送局が AMでは低い周波数にFMでは高い周波数にあるというだけの話です。
周波数と直接の関係はありません。しいて言えばFMは周波数を 変調しますので低い周波数では利用するのが難しいと言うことです。

通常AMラジオで受信出来るのは搬送波(キャリアという)がある電波、 いいかえれば変調をかけてなくても電波が出ている形式だけです。
ところがSSBというのは変調が掛かっていないときには、電波は出ません。 搬送波が無いためです。そこでSSB受信機というのはその搬送波を 補うために発振器が内蔵されています。そこではじめてまともな音声として 復調(音を再現する)する事ができます。

 この特性を利用して、逆に搬送波がある場合は、受信機内部の発振器の 電波と影響しあい、その周波数の差が音声として出力されます。 これがいわゆるビート(うなり)であり、テルミンの原理でもあるわけです。 そのビート音がピーっという高い音からブーという低い音になり、もっと 低くなって完全に無音(周波数が一致した)の状態になったときがゼロビート といいます。
普通のAM受信機ではこのビート音が発生しないのでどこら辺に電波の 周波数があるのか探すのが難しくなります。
しいて雑音が少なくなる現象を探るしかありません。

Q22:700〜800KHzを受信というのは、テルミンのスピーカーにAMが受信されると言う意味ですか?
A22: A21:のAMあるいはSSB受信機でその周波数を受信してみる ということです。テルミンの発信周波数が目的の周波数に 近くなるとSSB受信機では高い音からだんだん低い音へビートが 確認されます。AM受信機ではそのビートはありませんから 雑音だけを頼りに雑音がスッと消える(少なくなる)位置を目安に します。
テルミンで受信するのではありません。仮にラジオの放送局が テルミンから聞こえるようであれば、聞こえなくする対策まで 必要になってきます。

また、制作したばかりのテルミンがどこの周波数で発信しているのかは 測定器がないとわかりません。その為にその電波を受信機で 受信して発信しているのか、あるいは発信周波数はどの辺なのか を確認するために上記の受信をしてみるわけです。
この辺の調整が1番難しく、でも肝心な所です。 これを怠るとテルミンはテルミンでなくなります。



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